ココルームに“ちんどん”を聴きに行ってきた。ココルーム主宰の「ちんどんチャンス」という長期企画の第1回目。今回は、ちんどん通信社のライブをたっぷり堪能して、ちんどんの歴史や実際の活動のあれこれをお聴きした。
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私なんかは、チンチンドンドン音がするだけで、ワクワクしてしまうが、大衆演劇のような出で立ち、キッチュに派手な色合い、視覚的にもグッとくるものがある。こう言ってはなんだが、いかがわしい感じが、たまらなくいいのだ。

ちんどんが始まったのは明治時代。昔は口上のみで、猥談まじりの口上で客寄せをしていたそうだ。太鼓などの楽器が登場するのは大正時代に入ってから。アメリカのドラムセットをマネしたのが最初だそうだ。

今日はライブハウスのような部屋の中での上演だったが、ふだんは街中でのこと。通り過ぎる人たちには、キゲンの悪い人もいれば、酔っぱらいもいる。からんでくる人もいれば、いきなり「○●歌ってくれや」というようなリクエストがきたり、臨機応変、その場その場に応じて、さまざまにパフォーマンスする。ひどいときには、生卵を投げつけられたこともあったそうだが、逆に、演じている最中に酒をふるまわれたり、まんじゅうをもらったりすることもあって、それはそれでタイヘンだとか……。ただ、ちんどんの魅力は、一方的に演じるわけではなくて、そこに、さまざまなコミュニケーションがあることなのだと、お話を聴いていて、すごく感じた。
ちんどん屋さんは、何かと見下されることが多い。しかし、「見下されることの利点がある」と、林幸治郎社長は言う。
「ちんどん屋だと見下しているから、初対面の相手なのにグチをこぼしにきたり、世間話をしにくるんです。そこにコミュニケーションがある」
さらりと言っていたけれども、この態度の決め方というのは、すごいと思う。誰にとっても、コミュニケーションを考えるときに、とっても大事なことだと思った。

林社長には、コムニタスのアドバイザーを引き受けていただいてもいるので、近々に、お話しに来ていただければと思っている。社長の個人史も含めて、じっくりとお話しをうかがいたい。