すごい「雑誌」が出た。雑誌なのに発刊までに5年ほどかかっている。ページ数は300ページを超えている。発行元は、この雑誌のために結成された有限責任事業組合で、発行自体が挑戦的な社会活動になっている。

ちんたらと読んでいたら、紹介するのがずいぶん遅くなってしまったが、発刊されたのは1カ月ほど前のことだ。何せボリュームがすごい。不安定就労の現場の声、首都圏青年ユニオンやビッグイシューなどの実践、ジェンダーの視点など、この1冊を読めば、いまの若者のおかれている状況は、否応なく把握できる。
とくに、生田武志(野宿者ネットワーク代表)の論文には、うなってしまった。家族・企業・国家のあり方を明晰に分析し、そこから若者問題を浮かび上がらせている。乱暴に一言で言えば、人が、お国のため・会社のため・家族のために生きる時代は終わっているのだ。そこで問題になるのは、自分と「公」(=社会)との関係、「公」とは何かという問題だ。私は、この論文を読んで、これまでずっと感じてきたこと、問題意識が、すごく総合的に整理されたような気がする。さまざまなことが多面的に問題提起されているので、ここから、すごくいろんなことが考えられると思う。

我ながらヘタクソなまとめで、書評にもなっていないけど、とくに若者には、ぜひ読んでみていただきたい雑誌だ。2号の発行が待たれるが、一体いつになるのだろう?

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