今日、亀の瀬地すべり対策の見学に行ってきた。
亀の瀬というのは、奈良県と大阪府をつなぐ大和川の流域のひとつ。奈良盆地を流れる河川は、ほとんどが大和川に流れ込み、大阪湾に向かっている。そして、奈良と大阪は、生駒山系が隔てている。その山筋を大和川が横切っているあたりが亀の瀬だ。
ここが、地すべりを起こして、過去に何度も大規模災害が起きてきたそうだ。
地すべりというのは、上のほうの地層が、丸ごとズレてしまうことを言う。下のほうに数百万年前の溶岩でできた地層があって、その上の地層がすべってしまうというのだ。これによって川がせき止められると、奈良側に洪水が起きたあげく、最終的には土砂が決壊し、大規模な土石流が大阪平野になだれ込むことになるという。
それをくい止めようと、過去50年にわたって、上の土を削ったり、排水トンネルを掘ったり、地層を貫く巨大な杭を打ち込んだり、さまざまな工夫を施してきたそうだ。結果、現在は地すべりは止まっている。大阪の人も、奈良の人も、そのおかげで安心に暮らせているということになる。
正直に言うと、ここを見学しようと思ったのは、「地下に広がる大規模空間」というキャッチコピーに惹かれただけのことだったのだが、いろいろ勉強になった。申し込みをすれば、無料で参加できるので、おすすめの社会見学スポットだ。(山下耕平)
くわしく知りたい方は、下記参照。

排水トンネル。ひんやりとしていて気持ちいい。


集水井を下から見上げたところ。上の明かりは地上からの太陽光。


排水トンネルの奥のほう。地下水が落ちてきている。


80年ほど前の地すべりで埋まってしまった、旧国鉄のトンネル跡。