今日のサロンでは、働くことをテーマに話し合った。まずは、上野千鶴子へのインタビュー記事(不登校新聞)をネタにさせていただいた。インタビューで上野は、日本型雇用が戦後の一時期に一部の大企業のみで成り立っていた雇用形態であること、それが歴史的にみて崩壊していることを、鮮やかに語っていた。そして、家族が父親という1本の大黒柱に頼るのではなく、複数の収入源をもったり、お金にならないことも含めて、生活のなかに、いろんな柱を持つことが望ましいことなどを語っていた。

参加者からは、「なぜ、正社員になりたいのかわからない。安定していることが、そんなにいいことなのか? 自分は、本当にやりがいのあることに自分を賭けたい。終身雇用なんかで、40年も先まで見えてしまったら、むしろ、ぞっとする」といった意見や、「お金をそんなに稼ぎたいとは思わない。ムリせず働いて、仕事は楽なほうがいい。だけど、仕事以外でも、生きがいがほしい」、「自分の親をみていて、お金のことばかりを考えているようで、イヤになる」など、働くことについて、お金よりも大切にしたい価値や生きがいを求めるような声が多かった。話は、労働のことだけではなく、家族のあり方や社会構造の変化など、多岐にわたって、なかなかおもしろかった。

いろんな面で、60~90年代くらいまでに成り立っていたシステムは、崩壊している。お金さえあれば、このズタズタの社会でも、表面的にはやっていけるが、関係のうえでは、ものすごく貧困な社会になっていると思う。そして、言葉には表しにくいような、モヤモヤとした不安が肥大している。
じゃあ、どうしたらいいのかと考えたとき、核家族や個人に閉じないで、いろんな関係をつくっていくことが必要なんだと、私は思う。根無し草の私たちが、あちこちで、お金には換えがたい関係を結んでいくこと。コムニタス・フォロも、その試みの一つだ。