3月某日午後、春の陽射しにもかかわらず寒風の吹きすさぶなか、我々は大阪城公園にてチャンバラをした。「なにゆえ?」などと野暮なことは聞かないでくれたまえ。男のロマンでもなければ、女の美学ゆえでもない。そこに大阪城があったから、というわけでもない。チャンバラをしながら我々自身、「なぜこんなことを?」と内心では思っていたのだから。だいたい、【ゆる企画】はいつもそうなのだ。
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きっかけは、1月に殺陣のワークショップに参加したこと。ここでチャンバラの型を身につけたメンバーが、公園で実戦をしたいと発案したのだ。しかし、ふつうの公園で刀を振り回していたら通報されそうだし、大阪城公園ならロケーションも絶好、たぶん、そんなにはあやしまれないだろうと決起した次第。

しかし、オトナだけでは心細かったため、フリースクールの子どもも誘って、小中学生3名が参加してくれた。ちなみにオトナは6名……。各自、刀を持参して大阪城に出陣。しかし、寒さゆえにオトナはなかなか動かない。子どもたちは段ボールでつくった刀を手に縦横無尽に走りまわっていた。しかし、じっとしているとあまりに寒いので、しぶしぶチャンバラをしていると、観光客から写真を撮られたり、外国人から「オー、ジャパニーズソード!」と感嘆されたり、我々は日常を揺るがすアートな存在と化していた(?)。

天守閣の前でもチャンバラをし、これで大阪城は我々の手に落ちたと自己満足して帰ろうとしたところ、思いがけないことがあった。我々の同士小学生2名に対し、見知らぬ兄ちゃんたちが、おもちゃの刀で応戦してきたのだ。まさか我々以外のオトナでチャンバラをしている輩がいるとは! 世の中捨てたもんじゃないですな、と妙な感慨を抱きつつ、我々は撤兵したのだった。