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よくあるご質問
- ●不登校でも大丈夫?
- 不登校の子どもに対しては、「どこか弱い子だ」「社会性がない」「放っておいたらどんどん悪化していく」などといった偏見が、まだまだ根強くあります。子どもが言葉で学校に行きたくない理由を整理できれば、不登校は理解されやすいのかもしれません。しかし、多くの子どもは自分でも整理できないだけに、「お腹が痛い」「頭が痛い」「朝起きられない」といったかたちで、体ごとサインを出すほかありません。
それでも、それが受けとめられないとなると、神経症が出てきたり、家庭内暴力になったり、あるいは自分を傷つけたり、とてもしんどい状況になることがあります。しかし、それは断じて子どもがおかしいからではなく、子どもの必死のサインが受けとめられていないからだと、痛感しています。
将来のことより何より、子どもの「いま」が受けとめられれば、大丈夫です。
「いま」を否定して将来のことを心配しては、「大丈夫」につながらないでしょう。
- ●学校との関係はどうなるの?
「義務教育なんだから、学校には行かなければダメでしょう」という声も、よく聞きます。しかし、それは大きな誤解です。子どもにとっては学ぶ権利があるのであって、親や行政に、その権利を保障する義務があるというのが、義務教育の意味です。小中学校では、高校のように出席日数が足りないから進級・卒業できないということは、まずありません。
最近では、フリースクールに通うことを学校の出席日数に数えることも多くあります。また、通知票でオール1をつけられてショックだったという話を聞くこともよくありますが、これは話し合いで、評定不能だからと、評価をつけないことにしてもらうこともできます。
学校との関係でお困りの場合は、フォロが調整に入ることもできます。
- ●学力が心配です。
- 学校に行っていなくても、いろいろなかたちで子どもは学んでいます。「自分は勉強していない」「学力がない」という心配があるのは当然ですが、自己否定感を持たずに、興味関心のあることを深める時間のあることは大事なことだと思います。フォロでは、教科学習にかぎらず、学びを広く捉えていますが、要望に応じて、教科学習のサポートもしています。
- ●不登校後の進路は?
- 不登校をしたら、進路がないのではないか、あるいは狭まってしまうのではないか、という不安が多くあります。これも当然の不安かと思います。
文部科学省の不登校追跡調査によると、不登校経験者の高校進学率は 85.1%で、20歳現在の就学先は大学・短大・高専 22.8%、高等学校 9.0%、専門学校・各種学校等 14.9%です。フォロの場合も、多くは中卒後に高校進学し、通信制高校や定時制高校に通いながらフォロに通う人もいます。フォロでは、サポート校として通信制高校と連携はしていませんが、サポート校は制度的な位置づけのあるものではなく、「連携」はしていなくても、通信制高校の勉強のサポートはできます。よけいな費用をかけなくても、フリースクールに通いながら、通信制高校に通うことは可能です。
学歴社会の問題は変わらずありますが、不安や心配から焦って進路を考えるよりも、自分にとって必要な知識や技術、資格などを考える時間をたっぷり持って、進路を考えるのがよいと思います。
- ●発達障害の受けいれは?
- 発達障害の専門機関というわけではありませんが、診断を受けて来る子もいます。フォロでは、診断名ありきではなく、その子自身との出会いを大事にしています。また、スタッフも研修などを通じて発達障害についての理解を深めており、「問題のある子」とみなすのではなく、本人の側に立って、工夫をいっしょに考えるようにしています。診断名によって区分するのではなく、もめごとにぶつかりながらも、工夫を積み重ねながら、いっしょに過ごせたらよいと思っています。
- ●子どもがフリースクールなどにも行こうとしません。
- 無理に子どもを動かそうとするよりも、子どもが家で安心して過ごせることが、その後にもつながります。とはいえ、親も不安ですし、親には親の苦労がいろいろあります。抱え込まずに、分かち合っていただければと思います。フォロでは、親の相談窓口や親の会を開いています。また、保護者会員のみに入会することも可能です(入会金は不要)。まずは、お気軽にご連絡ください。
- ●子どもが学齢期を超えています(18歳以上)
- 学校に行ってなかったり、働いていないと、居場所をなくしてしまいます。何より大事なのは、自分を否定されることなく居られる場所があることだというのは、年齢にかかわらず同じです。フォロでは、毎週土曜日に、「なるにわ」という居場所を開いています。
- 家庭以外でも、自分を否定されることなく、居られる場所のひとつとして、フォロはあります。土中に根をきちんとはることができなければ、地上の花が枯れてしまうように、もし花が枯れているとしたら、改善すべきは土壌です。フォロでは、子どもや若者が生きていける土壌を、フォロに参加する方たちと、いっしょに耕していければと考えています。
- ●やっぱり、このままではダメだと思うのですが?
- あせって即効性のある働きかけを求めても、悪循環するばかりです。一見、ムダに見える時間を過ごしているように見えても、けっして子どもはムダには生きてません。子どもは自分の「いま」が受けとめられ、自分の存在の根をはる土壌があれば、苦労はあっても、やっていけることでしょう。それには時間もかかれば、まっすぐに進めるものでもありません。気長にぼちぼちと、やっていきましょう。