新しいフォロに移転してから、早1年以上。少しずつメンバーも増えてきて、にぎやかな毎日になってきました。そこで持ち上がってくるのが、さまざまな過ごし方をしたい子どもたち、それぞれが安心して過ごすにはどうしたらいいか。今年度に入って、フリースクールの時間の使い方に、いくつかの変化がありました。
まず一番大きな変化が、水曜日。今までスタディ・フォロとしてフリースクールとは分けていたこの日を、静かに過ごしたり、勉強したりできるフリースクールの1日として使用しています。
その他の曜日でも、年齢層により少し時間帯をずらしたり、曜日によって一部の時間を静かに過ごせる時間にしてみるなどの試みもしています。
一口に静かな時間と言ってもそのニーズはさまざまで、子どもたちとひんぱんにミーティングを設けては何度も試行錯誤し、ルールを増やしてみたり、ゆるめてみたり、大がかりに家具のレイアウトを変えてみたりと、「静かな時間」という言葉の印象とは裏腹になかなか忙しいころもありました。その甲斐あって「静かな時間があるなら」とフォロにつながってくれる人や、にぎやかな時間との使い分けをしてくれるメンバーなども出てきています。
また、「静かに過ごしたい」以外のニーズでも、今までのフォロのどういうところに安心できていたのかなど、こういう時間を設けたことで改めて見えてきた部分もあり、そこにも大きな意味があるようにも感じています。けっして一部の人がただガマンするのではなく、いろんな人が落ちつける居場所、これからもみんなで頭をひねりながらつくり続けていけたらと思います。 (浅野康弘・スタッフ)