親と分かち合いたい7つのこと

1.不安や悩みは、抱え込まずに。

まずは、弱音でもグチでも毒吐きでもかまいません。親は自分の悩みや不安を抱え込まず、吐き出しましょう。フォロでは、ほっとサロン(親の会)や親の相談窓口を開いてます。

2.あせらず、無理せず。

子どもが学校に行きたくないというのは、言葉にはならなくても、かならず背景があります。無理に学校に行かせようとしたり、子どもを「病気」のようにみて治そうとしたり、あせって勉強させようとばかりするのは、百害あって一利もありません。

3.“問題”と見えることはサインです。

子どもは、言葉ではうまく表現できず、「お腹が痛い」「頭が痛い」「朝起きられない」といったかたちで、身体でサインを出すことがあります(大人でも、そういうことはありますし)。ときには神経症が出てきたり、家庭内暴力になったり、あるいは自分を傷つけたり、とてもしんどい状況になることもありますが、問題の表面だけを見るのではなく、そうせざるを得ない、苦しさの根を見ましょう。一見、問題と見えることは、子どものサインです。

4.“将来”より“いま”を。

子どもが学校に行っていないと、とかく将来のことが不安に思えます。しかし、子どもの側からすれば、将来のためにがんばることに疲れきって、いまの自分を受けとめてほしいのだと思います。“いま”を充分に生きることができてこそ、前に向かって歩けるのでしょう。

5.何より居場所を。

学校で居場所を失った子どもは、自分でも自分を責め、否定しがちです。子どもの苦しむ姿は見たくないものですが、問題を解決しようと焦るよりも、まずは家に居られること、親や周囲の人に否定的なまなざしで見られることなく、安心できることが大切です。

6.土壌を耕しましょう。

家庭以外でも、自分を否定されることなく、居られる場所のひとつとして、フォロはあります。土中に根をきちんとはることができなければ、地上の花が枯れてしまうように、もし花が枯れているとしたら、改善すべきは土壌です。フォロでは、子どもや若者が生きていける土壌を、フォロに参加する方たちと、いっしょに耕していければと考えています。

7.気長にぼちぼちと。

焦って即効性のある働きかけを求めても、悪循環するばかりです。一見、ムダに見える時間を過ごしているように見えても、けっして子どもはムダには生きてません。子どもは自分の「いま」が受けとめられ、自分の存在の根をはる土壌があれば、苦労はあっても、やっていけることでしょう。それには時間もかかれば、まっすぐに進めるものでもありません。気長にぼちぼちと、やっていきましょう。