親と分かち合いたい5つのこと
1.不安や悩みは、抱え込まずに。
子どもが学校に行かないと、親は不安に思ったり悩むことがあります。一人で抱えているとさらに苦しくなることもあります。そんな時は安心して話せる場所で吐き出しましょう。フォロでは誰でも参加できる親の会(ほっとサロン)を開いています。
2.あせらず、無理せず、ぼちぼちと。
たとえ具体的な理由が見当たらなくても行きたくないというのは、子どもが奥深く感じているものがあるからに違いありません。無理に学校に行かせようとしたり、あせって勉強させようとばかりするのは、子どもを追い詰めてしまうことになりかねません。一見ムダに見える時間を過ごしているように見えても、子どもは自分なりに悩み、考えながら成長していきます。気長にぼちぼちとやっていきましょう。
3.“問題”と見えることはサイン。
子どもは言葉でうまく表現できずに、「お腹が痛い」「頭が痛い」「起きられない」「外に出られない」と身体でサインを出すことがあります。ときには神経症が出てきたり、家庭内暴力になったり、自分を傷つけたり、とてもしんどい状況になることもありますが、それは子どもがおかしいからではなく、子どもの必死のサインが受け止められていないからにちがいありません。
4.“将来”より“いま”を。
親はとかく〝将来〟のことが不安に思えます。しかし子どもは、〝将来〟のためにがんばることに疲れてしまっていたり、このままでは生きていけないのではと思いつめていたりします。なにより必要なのは、自分が否定されない関係や場です。ここに居てもいいと思えてはじめて、〝いま〟を充分に生きることができ、前に向かって歩けるのでしょう。まずは家に居られること、親や周囲の人に否定的なまなざしで見られることなく、安心できることが大切です。
5.土壌を耕しましょう。
家庭以外でも、自分を否定されることなく、居られる場所のひとつとしてフォロはあります。土中に根をきちんとはることができなければ、地上の花が枯れてしまうように、もし花が枯れているとしたら、改善すべきは土壌です。フォロでは、子どもや若者が生きていける土壌を、フォロに参加する方たちと、いっしょに耕していければと考えています。