このたび、「なるにわ」では、迷子な私たちの文字の庭、『もじにわ』を創刊します。
◎創刊号もくじ
・まえがき
・なるにわについて

・特集インタビュー
  伊藤書佳さん(編集者)
     勝山実さん(ひきこもり名人)
・もじにわ短歌欄
・編集後記

2015年3月28日刊行
頒価:200円
ご注文は、こちらから。

PDFは無償でダウンロード可

◎「まえがき」より抜粋
ふだんは「ふつう」や「みんな同じに、均一に、でも役に立つ個性だけは発揮して」といった世間の横暴についてゆけず、社会のはじっこのほうで何となくもじもじ生きている、だけど文字と触れ合っているときならば、ぐんと飛び立てるそこのあなた。
あなたは立派なもじっこです。
そんなもじっこのみなさもまと、ぼちぼちゆるやかにつながりたい。
そう考えた、「なるにわ」のもっじこたちのもじもじ(文字?)菌を栄養にして、『もじにわ』はこうして創刊というかたちで、芽を出しました。
「なるにわ」からはじまった、もじっこの私たちの文字によるお庭、それが『もじにわ』です。「なるにわ」を知ってる方もそうでない方も、垣根を超えてぐんぐん自由に枝葉をひろげ、つながっていこうじゃありませんか。      (のだ あやか)

   *   *   *
『もじにわ』は、なるにわの単なる広報誌、というわけではありません。ほかの企画と同じ、なるにわの枝葉であり、それ自体がひとつの「お庭」でもあります。それに加えて、物理的な場所や距離に制限されないというのが『もじにわ』の特徴です。あえてイメージで言えば、伝書鳩に手紙をくくりつけて、『もじにわ』まで飛ばしてもらえれば、誰でも、もじにわに参加できる、といったところでしょうか。送ってもらうのは原稿でも企画のアイデアでもなんでもOKです。
ところで、もじにわは「迷子な私たちの文字の庭」というキャッチコピーを掲げています。目的を持って生きているうちは眼に見えない、迷子になってからでなければ辿り着けない庭。昔話に出てくる「迷い家(マヨイガ)」や隠れ里のようですね。みずから進んで必死に目指して到達した場所よりも、なんとなく流れ着いた場所のほうが居心地が良くて長居してしまったりするものです。もちろん、1回だけ、ちょっとだけつながってみようかな、というひとも大歓迎です。     (森下裕隆)